目録委員会>日本目録規則(NCR)2018年版関連情報 / 2019.3.23公開 Last update: 2024.9.24
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日本図書館協会目録委員会
XLSX形式・2020.5.9時点でRDFデータの作成(およびXLSX形式・TSV形式データの一部見直し)を行い、チェック作業等を経て2020.12.27に公開しました。
『日本目録規則2018年版』で規定している実体、エレメント、語彙のリストの用語、関連指示子について、1) XLSX形式・TSV形式データ、および2) RDFデータの提供を行います。なお、データ表現等において両者は異なる部分を含みます。
LOD(Linked Open Data)の実現に向けて、可能な範囲のデータ提供から実施いたします。
XLSX形式・TSV形式データ
提供ファイル
TSV形式ファイルは、システム上の事情により、拡張子を.txtとしています。
凡例
収録項目
各ファイルの収録対象は、以下の通りです。なお、各ファイルの先頭行はヘッダ行です。
- 実体
- #0.3.1に規定している実体を収録しています。加えて、RDFデータ用に実体を追加登録しています。
- エレメント
- 第2章~第12章に規定している属性のエレメントおよび第42章~第46章に規定している関連のエレメントを収録しています。エレメント・サブタイプおよびサブエレメントを含みます。また、第21章以降に規定するアクセス・ポイントを収録しています。
- 語彙のリストの用語
- 第2章~第6章および付録B.1において、表形式で掲げている語彙のリストの各用語を収録しています。
- 関連指示子
- 付録C.1~C.4に掲げている関連指示子を収録しています。
- 統合データ
- 上記4ファイルのデータを統合したものです。
データ項目
各ファイルはすべて同一のフォーマットで、「ID」「種別」「条項番号」「名称」「名称(英語)」「定義域」「値域」「対応エレメント」「上位」「逆方向」「定義」「更新日」「備考」の各列から成っています(先頭行をヘッダ行としています)。ただし、ファイルにより不使用(すべて空値)の列もあります。
各セルに複数の値を格納する場合は、「個人|団体|家族」のように縦棒で区切っています。
- ID
- 数字6桁の、本データ内で一意の番号です。先頭2桁は10(実体)、20(エレメント)、30(語彙のリストの用語)、40(関連指示子)、50(アクセス・ポイント)のいずれかで、続く4桁は一連に付番しています。すべての行に値があります。
- 種別(語彙種別)
- 10(実体)、20(エレメント)、21(サブエレメント)、22(エレメント・サブタイプ)、30(語彙のリストの用語)、40(関連指示子)、50(アクセス・ポイント)のいずれかの値を格納しています。すべての行に値があります。
- 条項番号
- エレメント、関連指示子に対しては、当該エレメント等を規定した条項番号を格納しています。語彙のリストの用語に対しては、当該用語を収めた表の番号を格納しています。実体の場合は空値です。
- 名称
- 当該エレメント、用語等の名称を格納しています。すべての行に値があります。
- 名称(英語)
- エレメント、用語等に対応する英語名称を格納しています。RDAによる名称を基本的に採用しています。適切な英語名称がない場合には、空値としています。
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- 対応するRDA語彙
- 対応するRDAのエレメントや語彙のリストの用語等に付与されたURIを格納しています。
定義域 - 属性のエレメントおよびアクセス・ポイントに対しては、当該エレメント等が属する実体の名称を格納しています。関連のエレメントおよび関連指示子に対しては、関連元となる実体の名称を格納しています。その他の場合は空値です。
- 値域
- 関連のエレメントおよび関連指示子に対して、関連先となる実体の名称を格納しています。その他の場合は空値です。
- 対応エレメント
- 語彙のリストの用語に対して、当該用語が用いられるエレメントの名称を格納しています。また関連指示子に対して、当該指示子が用いられる関連のエレメントの名称を格納しています。実体およびエレメント、アクセス・ポイントの場合は空値です。
- 上位
- エレメント・サブタイプの場合に上位となるエレメントの名称を、関連指示子がより上位の(包括的な)指示子をもつ場合にその名称を、それぞれ格納しています。また、サブエレメントの場合に、構成上の上位となるエレメントの名称を格納しています。その他の場合は空値です。
- 逆方向
- 関連のエレメントについて逆向きの関係にあるエレメントの名称を格納しています。付録C.1およびC.4に掲げた関連指示子に対して、表中で左右に示されている逆関係の関連指示子の名称を格納しています。その他の場合は空値です。
- 定義
- 付録B.1、C.1~C.4、Dの定義文を格納しています。原則として付録そのままの定義文を収めていますが、一部に補正したものもあります。付録B.1と付録Dに同一の語が定義されている場合は、付録B.1の定義文を優先しています。付録中に定義が存在しない場合は空値です。
- 更新日
- 当該データの最終更新日付をYYYY-MM-DDで格納しています。
- 備考
- 更新履歴等を想定していますが、当初段階ではすべて空値です。
RDFデータ
提供ファイル
RDFは、TurtleとJSON-LDによるシリアライゼーションを適用したファイルを提供いたします。 併せて、語彙の定義用に新規に導入したプロパティについてもRDFデータを提供いたします。
ファイル(ZIP形式)は以下からダウンロードしてご利用ください。
Turtle *2024.8.17更新(2024.5.1時点データ)
JSON-LD *2024.8.17更新(2024.5.1時点データ)
RDFデータの特徴など
RDFによるデータ化に当たっては、NCR2018が依拠する概念モデルをそのままRDFモデルで表したものではなく、エレメントにおける実際の記録方法などを考慮したRDFモデルといたします。それゆえ、XLSX形式・TSV形式データで公開している定義情報とは、異なる部分を含んでいます。詳細については、説明資料「NCR2018語彙のRDFデータ提供」を参照ください。
URIの構成
- NCR2018が規定する実体やエレメント等の語彙に対するベースURIは、下記の通りといたします。
http://jla.or.jp/term/ncr2018/
また、語彙に対するRDF定義用に新規に導入したプロパティ(独自プロパティ)のベースURIは、下記の通りといたします。
http://jla.or.jp/vocab/ncr2018#
データ項目など
- NCR2018語彙に対するRDFデータの項目は、XLSX形式・TSV形式データで公開しているものを基本としていますが、RDFデータ用に追加したものもあります。詳細については、説明資料「NCR2018語彙のRDFデータ提供」を参照ください。
説明資料
RDFデータの使用例
NCR2018によるデータ作成事例を下記ウェブページで公開しており、これら事例データに対してRDF語彙データを使用し表現したデータ(RDF形式データ)を公開いたします。
日本目録規則2018年版データ作成事例
提供ファイル
ファイル(ZIP形式)は以下からダウンロードしてご利用ください。
説明資料
更新履歴
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- 2024.9.24
- 2024.9.24のデータ作成事例修正を反映して、RDFデータの使用例の提供ファイルを追加・更新。
- 2024.8.17
- 2024.5のPDF版更新を反映して、エレメント、関連指示子に関わる修正。
- 2023.4.1
- データ作成事例のRDFデータの部分的修正および新規事例データの追加。
2023.3.9 - エレメントの一部修正、関連指示子の新規追加および一部修正。
2022.2.4 - RDFデータの一部のエレメントについて、定義域を修正。RDFデータの使用例を新たに公開。
- 2021.6.22
- 「エレメント」「統合データ」および「RDFデータ」に、エレメント 「テレビ放送の標準方式の詳細」(#2.31.2.1)を追加。
2021.4.12 - RDFデータについて一部のURIの変更、データ項目の追加などの更新。
- 2020.12.27
- 一部のデータの誤りを修正し、「対応するRDA語彙」を追加。
RDFデータを公開し、本ページを更新。 2019.7.31
- 「語彙のリストの用語」(及び統合データ)について、「定義域」列のデータが不適切と考え、削除。凡例「定義域」「更新日」を改めた。また、凡例「上位」「対応エレメント」について表現の修正。
- 2019.3.23
- 本ページを公開